ソニーグループは2025年7月24日、バンダイナムコホールディングスの既存株式約1,600万株を約680億円で取得し、発行済株式の約2.5%を取得すると発表しました。この出資を含む「戦略的業務提携」により、ソニーとバンダイナムコはアニメやマンガを中心としたIPを共同で展開し、グローバルなファンコミュニティの拡大を目指します。
提携により、ソニーの制作・配信・音楽・技術資産および流通チャネルを活かし、バンダイナムコの強力なIP(「ガンダム」「ドラゴンボール」「パックマン」など)を融合。コンテンツや商品、体験型エンターテインメント、ファンとの交流サービスを共同開発・推進していく計画です。
両社幹部のコメントでは、バンダイナムコ執行役員の百井氏が「ソニーのエンタメ技術とIP軸戦略の融合による新たな創造」に期待を寄せ、ソニーCSOの三友氏も「感動を届けるコンテンツの共創とIP価値の最大化」を目標に掲げています。
取得した持ち分は少数株主分にすぎず、経営支配には至りませんが、過去から続く協業関係の強化と正式提携によって、今後両社はより密な連携を図るとみられます。報道では、ソニーのアニメストリーミングプラットフォーム(例:クランチロール)や音楽事業と、バンダイナムコのIPを紐づけることで、世界規模でのエンタメ展開が進む可能性が強調されています。
バンダイナムコの歴史
- 1950年7月:東京・浅草にて「BANDAI‑YA」(後のバンダイ)創業、リズムボール等発売開始
- 1955年6月:中村雅哉によって「Nakamura Manufacturing」(ナムコの前身)設立。百貨店屋上に子供向け乗り物を導入し、後にゲーム業態へ転換
- 1980年:名作アーケードゲーム『パックマン』をリリース、世界的ブームを巻き起こす
- 1997年:バンダイが当初計画したセガとの経営統合を撤回。代わりにナムコとの合併へと進む
- 2005年5月–9月:バンダイとナムコが合併し、「バンダイナムコホールディングス(NBHD)」誕生。バンダイが約57%、ナムコが約43%の出資比率にてスタート
- 2006年3月:ゲーム事業統合により「Namco Bandai Games Inc.」設立、以降主力ゲームブランドとして運営
- 2008–2009年:Banprestoなどを吸収合併し、モバイル事業も統合。ブランド統一も進む
- 2014年:社名を「Bandai Namco Entertainment」に統一、国際ブランド価値の向上を図る
- 2018年–2022年:アミューズメント分野の再編、新ループ組織とロゴ刷新、映像・音楽部門の再編成(Bandai Namco Filmworks、Music Live等設立)
- 2019年:Sotsu買収によりガンダムIPを完全掌握。B.LEAGUE買収や欧州展開も加速
- 2024年:グループの中期ビジョン「Connect with Fans」策定、バンダイスピリッツの統合や新ブランド展開を推進
- 2025年:戦略的提携先としてソニーが2.5%株式を取得。今後はIP共創やグローバル拡大を⽬指す共同プロジェクトが始動


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