ホンダの社員有志約40名によるプロジェクト「Honda Koraidon」が注目を集めています。これは人気ゲーム『ポケットモンスター スカーレット』に登場する伝説のポケモン「コライドン」を、ほぼ実物大で再現した未来の乗り物。2024年秋から開発が始まり、設計・シミュレーション、バランス制御技術などホンダのモーターサイクル開発力が駆使されました。
このホンダコライドンは、2025年3月に東京・青山のホンダ ウェルカムプラザAoyamaで初公開。続いて、2025年8月1日・2日には鈴鹿サーキット内のホンダレーシングギャラリーで展示が行われ、8耐前日の8月3日には鈴鹿8時間耐久レースの前座イベントとしてショーラン(約10分間の走行デモ)が実施されました。単なる静止展示ではなく、「動くモビリティ」として走行性能まで見せる本格仕様で、ファンと技術者双方に衝撃を与えました。
制作にはMONO‑ZUKURI(モノづくり)の精神が色濃く反映され、重量・サイズ・可動部すべてゲーム内のコライドンに忠実に再現。「スプリンティングビルド」の動きを実車で再現することを目標として設計され、四足での移動や滑空機能は再現できませんでしたが、走行可能な二輪搭乗型モビリティとして未来技術の可能性を示しています。
このプロジェクトは、完璧主義と遊び心を兼ね備えたホンダの魅力を象徴する一例です。エンジニアの夢を具現化し、子供たちの夢を刺激するという理念のもと、「夢を叶えるプロジェクト」として大きな注目を浴びています。
Honda Riding Assistについて
Honda Riding Assist(ライディングアシスト)は、低速⁄停止状態においてオートバイを自動でバランス維持できる技術です。2017年のCES(Consumer Electronics Show)で発表され、AsimoロボットやUNI-CUB(パーソナルモビリティ)の技術を応用。ジャイロではなく電子制御によって前輪を制御し、時速約5km以下の走行や静止中でも自立を可能にします。
このシステムでは、ハンドル操作と前フォークを分離させ、車体の傾き(リーン角)を検知すると、電子制御によって前輪をわずかに左右に振動させてバランスを調整。これを毎秒数千回行い、非常に安定した姿勢を維持します。速度が一定値(約3mph/5km/h)を超えると従来のステアリング制御に自動切換えされ、通常のライディングフィールが保持されます。
もともとは自信のないライダー、高齢者、体格の小さいライダー向けに、低速での転倒不安を軽減するために開発された技術ですが、今後Koraidonなどの未来的なプロジェクトにも応用される可能性が示唆されています。



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