任天堂は2025年10月5日、企業広報・IR公式アカウントを通じ、生成AIに関して日本政府に何らかの働きかけを行っているという噂を明確に否定しました。
ネット上では、政府へのロビー活動を示唆する投稿が拡散されていましたが、任天堂は「そのような事実はありません」と断言しつつ、生成AIの有無にかかわらず、同社の知的財産(IP)を侵害する行為には「適切な対応をとる」方針を改めて示しています。
この声明は、国会議員・浅野さとし氏が、任天堂が生成AI技術や著作権保護をめぐって政府と接触を図っているという趣旨の発言をしたことを受けての反応とも捉えられています。任天堂は声明発表後、浅野氏も自身の発言を訂正しました。
生成AIやAI生成物をめぐっては、著作権やキャラクター権との関係が世界中で論点となっており、任天堂としてもそうした領域に関して慎重かつ毅然とした対応を進めていることが、この声明からはうかがえます。
任天堂の豆知識
- 創業・ルーツ:任天堂は1889年、京都で花札の製造会社として創業。ゲームメーカーとしての歴史は1970年代後半以降に始まる。
- 代表的なシリーズ:『スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』『ポケットモンスター』『どうぶつの森』『スプラトゥーン』など、多くが世界的ヒット。
- ハード戦略:家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」は携帯機と据置機のハイブリッド設計で成功を収めており、任天堂の強みの一つ。
- IP重視姿勢:任天堂はキャラクターや世界観の管理を非常に重視しており、無断の利用や模倣には厳格に対応してきた企業風土がある。
- 社風/企業文化:クリエイティブと遊び心を大切にする企業として知られ、ハードとソフト両面でのイノベーションを追求してきた。
- グローバル展開:日本国内市場にとどまらず、北米・欧州・アジアで強いファン基盤を持っており、ローカライズや地域戦略にも注力。
- 挑戦と進化:携帯機+据え置きの統合、オンラインプラットフォーム構築、サブスクリプションモデル採用など、時代に応じた挑戦を継続している。



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