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“推しの子”の反動響く…新作アニメ振るわず、カドカワ映像事業利益が93%減に

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カドカワが発表した2025年第1四半期(4〜6月期)の決算によれば、映像(アニメ・実写)事業の売上高は前年同期比17.7%減の98億9600万円にとどまり、営業利益は同92.9%減の1億3700万円と、ほぼ95%に近い急激な落ち込みを見せました。この数字は「推しの子」など大ヒット作品の反動を受けた結果とされており、喜びと期待の反動が利益に重くのしかかったようです。

また、新作アニメの「放送中売上(放映中に得られた販売収益)」は約5億円との報道があり、前年期に比べ明らかに低い水準となっている点も見逃せません。この展開は、ヒット作による一過性の収益とは対照的に、今後のシリーズ企画や制作戦略に見直しを迫る状況と言えそうです。

アニメ/ライセンス事業売上上位(2025年4-6月)

  • Re:ゼロから始める異世界生活(約5億円超)
  • ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる(5億円)
  • ある魔女が死ぬまで(約4.5億円)
  • 陰の実力者になりたくて!(約4億円)
  • 紫雲寺家の子供たち(約4億円)
  • オーバーロード(約4億円)
  • 履いてください、鷹峰さん(約4億円)
  • この素晴らしい世界に祝福を!(約3億円台)
  • ダンジョン飯(約3億円台)
  • 文豪ストレイドッグス(約3億円台)

背景として、「推しの子」などのメガヒットタイトルが過去に映像売上を大きく引き上げたのに対し、新作がその勢いを維持できていないことが事業利益の急激な減少につながっていると見られます。特に映像事業は制作費やプロモーション費用がかさむため、売上の落ち込みの影響が営業利益に直結しやすい厳しいセクターです。

このような状況を受け、カドカワ内部では“作品を厳選して高いクオリティに注力すべき”との議論も背景にあるようで、複数タイトルを同時に展開するより、数を絞って完成度を高める取り組みへの転換が念頭にあるようです。


カドカワ(KADOKAWA)について

カドカワは、1945年に角川書店として創業された老舗出版社を母体に持つ企業グループで、出版(書籍・漫画)、動画(アニメ・映画・実写)、クロスメディア、ゲームやデジタル事業まで幅広く展開しています。
グループ体制では、2019年の再編を経て「Kadokawa Corporation」がホールディングカンパニーとなり、傘下に「Kadokawa Future Publishing」など各事業会社を擁しています。
近年では、2024年7月にアニメ制作スタジオ「動画工房(Doga Kobo)」を傘下に加えるなど映像制作力を強化。また、2024年末から2025年初頭にかけて、ソニーグループとの戦略的資本業務提携を発表。ソニーが12百万株を約500億円で取得し、カドカワの最大株主に。今後はアニメやゲームなどのIPを活用した協業を進めていく見通しです。
ただ、2022年には当時の会長による東京オリンピック関連の贈収賄疑惑で逮捕・起訴される事件が起こり企業イメージに影を落としました。さらに、2024年6月には大規模なランサムウェア攻撃を受け、動画配信サイト「ニコニコ」をはじめ多数サービスが一時停止するなど、リスク管理の課題も浮き彫りとなりました。


カドカワは、長年培った出版力と多角的メディア展開により業界を牽引してきましたが、最近は映像事業の業績に厳しい現実が浮き彫りに。今後は質の高い作品選び、制作体制の最適化、ソニーとの協力によるグローバル展開など、改革が求められる局面にあります。

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( ≧∀≦) シェアシテミル??

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