1978年ごろ、連載開始間もない人気漫画『うる星やつら』(高橋留美子作)を、なんと“実写ドラマ化”しようという企画が、当時の円谷プロダクションとよみうりテレビの間で動いていたという驚きの事実が語られています。マグミクスの記事が扱ったこの話題は、まさに「先見の明」と呼ぶにふさわしい企画でした。
このエピソードを裏付けるのが、1978年に制作されたテレビ番組『宇宙の勇者スターウルフ』(円谷プロ製作)のDVD/Blu-rayボックスに収録された“解説書”です。そこに「新番組企画書 うる星やつら」という表紙写真が残されており、この表紙だけが一次資料として実在を示す手がかりとされています。ただし、企画書の中身(キャスト案、脚本、放送フォーマットなど)は未公開で、具体的な内容は不明です。
当時は、日本でSFや特撮、SFアニメへの関心が高まっていた時代。『スターウォーズ』や異星ものの流行、さらには「UFO」などのワードが世の中を彩っていた時期でもあります。こうした風潮の中、円谷プロは「ポスト・ウルトラマン」作品を模索しており、女性キャラクターを主軸に据えたSF+“日常コメディ混合”の作品構想があったのかもしれません。
企画が幻に終わった理由としては、小学館(原作者・出版社側)との調整が成立しなかったことが挙げられています。契約条件やキャラクター利用、表現のあり方などで意見がまとまらず、最終的には“実写化”の構想はお蔵入りとなったようです。
もし当時の実写版が実際に制作されていたら、ラムの浮遊や宇宙の演出、キャラクターのエネルギー表現など、映像化技術や特撮効果との折り合いの面でどんな挑戦があったか、多くのファンの想像力をかき立てます。この記事を通じて、「もしも」のバージョンを思い描くファンも少なくないのではないでしょうか。
こちらで少年サンデー連載当時の『うる星やつら』 第11話が読めるぞ!!
うる星やつらの豆知識
以下、『うる星やつら』についてのちょっとした知識をいくつかご紹介します:
- 連載とアニメ化の歴史
『うる星やつら』は高橋留美子による漫画で、1978年に連載を開始。物語は、オタク少年の諸星あたるが、宇宙人のラムと出会ってから巻き起こるドタバタラブコメディです。
アニメ版も早くから制作され、多くの人に愛されてきました。 - リメイク・再アニメ化
2022年には新たなテレビアニメ化が発表され、『うる星やつら(2022年版)』としてノイタミナ枠で始動しています。
このリメイク版は、全46話構成で放送予定(複数クール)とされ、旧作のファンも新しい表現に注目しています。 - 映画シリーズ
アニメ版には劇場映画も複数制作され、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』など、独自の解釈を加えた作品も存在します。
特に『ビューティフル・ドリーマー』はストーリー構造で原作漫画から一部離れた展開を見せ、評価も賛否両論呼びました。 - キャラクター人気
ラム(宇宙人のヒロイン)などのキャラクターは、強烈な個性と明るさでファンに愛され、コスプレやグッズ展開も盛んです。
また、あたるとのすれ違い・コミカルな恋愛模様、異世界的なギミックなどが作品の魅力のひとつです。 - 技術的挑戦と表現
作品には非現実的・幻想的な表現(浮遊、光線、異星人文化、重力操作など)が多く、多くのアニメーション・演出技法が駆使されています。
そのため、実写映像化には視覚効果・特殊撮影技術のハードルが高いと捉えられてきました。



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