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新海誠監督が、監督・脚本・絵コンテ・演出・撮影・編集までほとんどを自身で手掛けた、2002年公開の短編アニメ映画「ほしのこえ」。少女が宇宙に旅立ち、地球に残った少年と携帯メールで交信を続けながら、音信の遅延によってすれ違っていく──というSF的設定を通して、距離・時間・想いのずれを鮮やかに描いています。
上映当時、ほとんど個人制作の挑戦作ながら口コミで話題を呼び、DVD6万本以上の売上を記録したというレビューもあります。本作では緻密な背景美術と光・色彩表現に定評があり、まさに“新海誠らしさ”が凝縮された作品として、後の長編作品群への礎となりました。
一般には、監督の“原点”として長編の「秒速5センチメートル」(2007年)が語られることが多いものの、実際には「ほしのこえ」が商業的にもクリエイティブ的にも彼の出発点であり、“ほぼ1人”で完成させたという意味でも映画監督人生の根底をなす作品と言えます。
この短編を起点に、新海誠監督の作品では「人と人の時間差」「交わらない想い」「景色の美しさ」が繰り返し描かれており、背景に込められた風景や光・色彩へのこだわりも、ここで芽生えています。視聴後に残る、淡い切なさと余韻――それは「会えないけれど、想いは届くかもしれない」という、当時の通信や距離感を反映したテーマでもあり、今なお多くのファンを惹きつける魅力となっています。
SNS上の声5選
- 「「ほしのこえ」は“ほぼ一人で作ったっていうのはすごいよね。”」
- 「メールのやり取りではあるものの、返事がなかなか来なくなる。これは手紙に似ているな、と感じた。」
- 「新海誠らしい作品だけど、昨今のアニメに比べればチープに感じてしまう側面もある作品」
- 「この作品のDVDはなんと6万本も売り上げている」
- 「背景美術は今の映画でも通ずるほどのクオリティ」
『ほしのこえ』の豆知識5選
- 本作は監督・脚本・絵コンテ・演出・撮影・編集までほぼすべてを新海誠自身が単独で手がけた。
- 当初、個人制作の短編映画としてスタートし、上映時間は約25分という短さ。
- 宇宙に旅立った少女と地上に残った少年との間で、携帯メールを用いた通信で時間差が生じ、距離と時間のズレで想いがすれ違っていく設定。
- DVDの売上は、当時の個人制作アニメとしては異例の約6万本という数字が報告されている。
- この作品に込められた「距離・時間・想い」のテーマと、美しい背景描写や光の演出が、後の「君の名は。」「天気の子」など長編作品にも繋がる“新海ワールド”の原型と言われている。




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