コーエーテクモホールディングスは、2024年3月期の連結業績予想を大幅に上方修正し、市場に大きな衝撃を与えました。当初270億円と見込んでいた経常利益を415億円へと引き上げ、その増益幅は約145億円に達します。この躍進を牽引したのは、会長の襟川恵子氏が陣頭指揮を執る資産運用部門です。世界的な株高や円安を背景に、積極的な金融投資が実を結び、営業外収益として多額の運用益を計上しました。
一方で、本業であるゲーム事業の営業利益については明暗が分かれています。同期には大型新作『Rise of the Ronin』などが発売されましたが、開発費の高騰や広告宣伝費の増大により、営業利益の予想は300億円から280億円へと下方修正されました。これは「資産運用は絶好調だが、ゲーム開発における利益率の維持が課題」という同社の現状を浮き彫りにしています。襟川陽一社長が進める中長期計画の達成には、本業の収益性向上が不可欠です。
同社は今後、自社IPのさらなる活用とマルチプラットフォーム展開を強化する方針です。資産運用で得た潤沢な資金を次世代のゲーム開発や技術投資へどう循環させるかが、投資家やファンから注視されています。クリエイティブな挑戦と堅実な財務戦略という二つの車輪をどう噛み合わせるのか、日本を代表するエンターテインメント企業の舵取りに注目が集まっています。
ネット上の声5選
- 経常利益の跳ね上がり方が凄まじい。ゲーム会社というより、もはや凄腕の投資ファンドのようだ。
- 襟川恵子会長の相場観には脱帽する。本業が厳しい時期でも投資で会社を支える姿は唯一無二。
- 投資が絶好調なのは良いが、ゲームファンとしては『Rise of the Ronin』などの新作がもっと売れてほしかった。
- 開発費が上がっているのは業界全体の悩みだが、コーエーには無双シリーズに続く新しい柱を確立してほしい。
- 資産運用で稼いだお金を、ぜひ新規IPの開発やクリエイターの待遇改善に思い切って投資してほしい。
(※引用ではなく、Web上で目立った論調・感想をまとめたものです)
コーエーテクモ 豆知識 5選
- 経営統合の歴史:2009年に「信長の野望」シリーズで知られるコーエーと、「忍者龍剣伝」や「デッド オア アライブ」を擁するテクモが経営統合して誕生しました。文化の異なる両社の融合は、当時の業界でも大きな話題となりました。
- 資産運用の「女帝」:襟川恵子会長は、投資の世界で「女帝」と称されるほどの手腕を持っています。バブル崩壊やリーマンショックを乗り越え、多額の利益を上げ続けてきた彼女の投資哲学は、業界内外から高く評価されています。
- 独自のブランド制:社内には「シブサワ・コウ」「ω-Force」「Team NINJA」「ガスト」「ルビーパーティー」「midas」という6つのブランドがあり、それぞれが独立した個性を持ちながら多様なジャンルの開発を行っています。
- コラボ無双の展開:自社の「無双」アクションと他社の有名IPを融合させた「コラボ無双」に定評があります。任天堂の『ゼルダの伝説』やバンダイナムコの『ワンピース』など、強力なパートナーシップを築いています。
- 乙女ゲームの開拓者:ブランドの一つ「ルビーパーティー」は、1994年に世界初の女性向け恋愛ゲーム『アンジェリーク』を発売しました。現在では巨大市場となった「乙女ゲーム」というジャンルを切り拓いた先駆者です。



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