近年、レトロゲームブームが再燃する中、往年の携帯ゲーム機を現代によみがえらせる製品が続々と登場しています。今回、新たな刺客として注目を集めているのが、ニンテンドーDSの2画面ゲームをプレイできる携帯ゲーム機「MagicX Zero 40」です。
MagicX Zero 40は、その名の通り、ニンテンドーDSの特徴であった2画面を搭載している点が最大の魅力です。
このデバイスは、ニンテンドーDSの修理部品供給が減少する中、ファンがお気に入りのゲームを続けて楽しむ手段を提供することを目的としています。Zero 40は縦向きの4インチ800×480タッチスクリーンディスプレイを備え、DSタイトルをオリジナルハードウェアのようにエミュレートします。
これにより、「nintendogs」や「脳を鍛える大人のDSトレーニング」など、DSならではの2画面を活かしたゲームを、本来の操作感で携帯モードで楽しむことができます。
本体デザインは、DS Liteを彷彿とさせる横長のフォルムを採用。2025年4月に約75ドルでの発売が予定されており、Allwinner A133Pプロセッサ、2GBのRAM、4,300mAhのバッテリーを搭載し、5~7時間のゲームプレイが可能です。Android上で動作し、主要なDSエミュレーターとしてDrasticを使用し、N64、PSP、Dreamcastのゲームもエミュレート可能です。
MagicX Zero 40は、DSゲームだけでなく、PSP、GB、GBA、FC、SFCなど、様々なレトロゲームのエミュレーターとしても機能します。1台で多様なゲームを楽しむことができるため、レトロゲームファンにとってはたまらない一台と言えるでしょう。
具体的なスペックについては、Rockchip RK3566プロセッサ、2GB RAM、32GBストレージを搭載。microSDカードスロットも備えており、ストレージ容量の拡張も可能です。バッテリー容量は明らかにされていませんが、携帯ゲーム機として十分な駆動時間を確保していることが期待されます。
ニンテンドーDSについて
ニンテンドーDSは、任天堂が2004年に発売した携帯型ゲーム機です。最大の特徴は、2つの画面を搭載していること。下画面はタッチスクリーンとなっており、タッチペンによる直感的な操作が可能です。この革新的なインターフェースは、ゲームの遊び方を大きく変え、幅広い層に受け入れられました。
ニンテンドーDSは、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズや「nintendogs」など、タッチスクリーンを活かした斬新なゲームを多数生み出しました。また、「New スーパーマリオブラザーズ」や「マリオカートDS」、「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」など、任天堂の人気シリーズも多数展開され、子供から大人まで、幅広い世代に支持される国民的ゲーム機となりました。
Wi-Fi通信機能を内蔵しており、対応ゲームではインターネットを介したオンライン対戦や協力プレイを楽しむことができました。これにより、携帯ゲーム機でありながら、家庭用ゲーム機に匹敵するような多人数プレイ体験を提供しました。
ニンテンドーDSは、全世界で1億5402万台以上を売り上げる大ヒットとなり、携帯型ゲーム機市場において圧倒的な存在感を示しました。DS Lite、DSi、DSi LLといった後継機種も発売され、長期間にわたって人気を博しました。2011年にニンテンドー3DSが発売されたことで、DSシリーズは役目を終えましたが、その革新的なデザインと豊富なゲームライブラリは、今なお多くのゲームファンに愛されています。
ニンテンドーDSは、2画面とタッチスクリーンという斬新なインターフェースによって、携帯ゲームの可能性を大きく広げた、ゲーム史に残る名機と言えるでしょう。
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