リアルサウンドに掲載されていた「楳図かずおの全作品は一つの宇宙で繋がっていた!? 『わたしは楳図かずお』インタビュアーに聞く、知られざる天才漫画家の横顔」が面白かったので要約してご紹介です
2022年から23年にかけて開催された「楳図かずお大美術展」では、楳図かずおの代表作『漂流教室』『わたしは真悟』『14歳』が取り上げられ、彼の作品が一つの宇宙で繋がっているという視点が提示されました。特に、27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』は、『わたしは真悟』の続編として、アクリル絵画101点で構成され、時系列に沿った物語性を持ちながらも、各作品が独立した絵画として鑑賞できる形式で発表されました 。
楳図の作品には、家族や日常生活の中に潜む恐怖や不安が描かれています。例えば、『赤んぼう少女』では、美少女・葉子が実の両親と再会し、裕福な家庭での生活を始めるものの、家族の中に潜む恐ろしい秘密が明らかになります 。このように、楳図は親密な存在が突然異質なものに変わる「不気味なもの(ダス・ウンハイムリッヒ)」をテーマに、家族や家庭という身近な存在の中に潜む恐怖を描いています 。
また、楳図は音楽活動にも取り組み、1975年には自身が作詞・作曲・歌唱・ジャケットイラストを手掛けたアルバム『闇のアルバム/楳図かずお作品集』を発表しました。このアルバムは、彼の漫画作品と同タイトルの曲名を持ちながらも、異なる視点から制作され、聴く者に新たな印象を与える作品となっています 。
楳図かずおの作品は、ホラー、SF、ギャグなど多岐にわたり、それぞれが独立した物語でありながら、共通するテーマやモチーフを通じて一つの宇宙を形成しています。彼の創造力と独自の世界観は、時代を超えて多くの読者に影響を与え続けています。
楳図かずおの主な作品
- 『漂流教室』:1972年から1974年に連載されたSF作品。小学校が突然未来の荒廃した世界に転送され、生徒たちが生き延びる姿を描く。1975年に小学館漫画賞を受賞 。
- 『わたしは真悟』:1982年から1986年に連載されたSF作品。人間の意識と機械の融合をテーマに、少年と少女の恋愛と成長を描く。2018年にフランスのアングレーム国際漫画祭で「遺産賞」を受賞 。
- 『14歳』:1990年代に発表された作品。環境破壊や人類の終末をテーマに、巨大なニワトリの姿をした少年・チキン・ジョージの視点から描かれる 。
- 『まことちゃん』:1976年から1981年に連載されたギャグ漫画。主人公・まことちゃんの奇抜な行動と「グワシ!」のポーズが社会現象となった 。
- 『おろち』:1969年から1970年に連載されたホラー作品。謎の少女・おろちが人間の様々な業を見つめるオムニバス形式の物語 。
- 『洗礼』:1974年から1976年に連載されたホラー作品。女優とその娘の間に起こる恐怖と狂気を描く 。
- 『赤んぼう少女』:1967年に発表されたホラー作品。裕福な家庭に引き取られた少女が、家族の中に潜む恐ろしい秘密に直面する 。
- 『猫目小僧』:1967年から1968年に連載されたホラー作品。妖怪の子・猫目小僧が人間社会で起こる怪事件に関わる 。
- 『神の左手悪魔の右手』:1986年から1989年に連載されたホラー作品。超能力を持つ少年が、様々な怪異に立ち向かう 。




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