マンガ『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人/作画:アベツカサ)を題材にした会話型ボードゲーム 『葬送のフリーレン人狼』 が、2025年12月18日に小学館より発売されることが正式発表された。
このゲームは、5人から最大20人まで参加可能で、プレイヤーは「人類陣営」と「魔族陣営」に分かれて議論を繰り広げる。魔族は人々を欺きながら正体を隠し、人類陣営は言葉と論理を使って彼らをあぶり出そうとする。追放の手段には物語中で使われる「ゾルトラーク」が設定されており、投票での処断が中心となる。
特徴的なのは、1日目の特殊ルールとして “宝箱カード(ミークハイト)” の導入がある点だ。このカードは、追放対象になったプレイヤーが引く可能性があり、1/2の確率で追放を免れるという救済措置。緊張感と読み合いの中に運要素も取り入れられている。
役職も多彩だ。公式情報では「魔法使い」「大魔法使い」「戦士」「僧侶」「勇者」「領主」など11種類が確認されており、人数が多いほど高度な読み合いが要求されそうだ。価格は税込2,750円。現在、予約受付中であり、描き下ろしのカバーイラスト付き仕様も用意されている。
『葬送のフリーレン人狼』は、原作の世界観を活かしつつ人狼ゲームの要素を導入することで、ファンとボードゲーム愛好者双方にアピールする一作と言えるだろう。
『葬送のフリーレン』の豆知識
以下は作品に関する知識や裏話などを整理した豆知識集だ:
- フリーレンは1000年以上生きるエルフの魔法使い
寿命の長さゆえ、人間と時間感覚がずれることが物語のテーマにもなっている。 - タイトルの「葬送」に込められた意味
単なる葬儀ではなく「想いを抱えながら送り出す」行為を指し、過去や別れと向き合う物語性と重なる表現。 - フリーレンの名前の由来にドイツ語説
“frieren(凍える)”や “Frieden(平和)” に起源を求める説があり、静けさや冷たさ、あるいは平穏のイメージが反映されていると考えられている。 - 声優つながりのマニアック話
アニメ版で「トーン」を演じる坂泰斗さんは、別作品『鬼滅の刃』のあるキャラクターも演じており、声優ファンの間で興味深く語られている。 - 公式に設定された多様な特殊役職
人狼ゲーム化において11種類以上の役職が導入されており、ゲーム性を高める意図がうかがえる。 - アニメ化・原作出版の経緯
作品は2020年4月に『週刊少年サンデー』で連載開始。



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